このお子さんは、英語・小論文を使った試験を第一志望で受験する予定で、「第二志望以下の大学をなんとかセンター試験でおさえたい」ということで12月頃相談がありました。
当時のセンター現代文の点数はなんと50%。
本人は、「満点を取りたい!」との意気込みでやってきましたが、1カ月ではたしてどこまで伸びるのか・・実は不安が多くありました。
12月の中旬から毎週1~2回の個人レッスンをしました。
1回につきセンターの過去問題2年分解いてもらい、間違えた問題やなんとなく勘で正解してしまった問題は、「なぜその選択肢を選んだのか」の根拠を聞きました。
そうすると、なぜ自分がその選択肢を選んだのか否が応でも考えます。
それをセンター試験までの4週間続け、見事本番で目標の90%を取ることができました。
毎回地道に点数が伸びいていき、本番でいままでで最も高い得点率を取れたと報告が来た時には、本当にうれしかったです。
国語の問題を一緒に解いていると「なんとなくこれが正解だと思った」と伝えてくる子が多いのですが、それは「なんとなく選んだ」のではなく、必ず本文の言葉や選択肢の言葉に引っ張られてその選択肢を選んでいるはずです。
自分がなぜその選択肢を選ぶに至ったのかということを、なんとなく(無自覚)ではなく、根拠を持って(自覚的に)選ぶことで、自分で自分の思考過程がわかり、修正する場合には修正を加えることができます。
まれになんとなくできてしまう子もいますが、そうでない子の場合は、自分の癖を知り、改善を加えるためにも選択肢を選ぶ根拠を探すことは必要なことです。