センター試験まで、残すところ100日を切りました。受験生にとってはここからが山場ですね。現役生は、試験前日まで伸びます。
10代後半の若者の底力は大人の目を見張るものがあります。最後まであきらめずに頑張ってほしいものです。
さて、この時期になると、いろいろ試行錯誤してやってきたものの成果と今後の伸びが大体予想ができるのではないかと思います。
そこで、志望校を絞っていくという選択を迫られる人もいるかと思いますが、志望校を決めるにあたって、注意しておくべきポイントをまとめてみたいと思います。
(1)あまり多くの学校を受験しすぎない
これは、自分自身の教訓でもあるのですが、私の出身高校は当時多くの学校を受験させることを指針としていました。まぁ学校としては、合格実績は多ければ多いほど、生徒の集客につながるので、当然と言えば当然のことですね。なので、私も、自分が受験できる学校をなるべく多く受験する予定でした。確か15~20くらいの試験日があったように思います。それを塾の先生に報告したところ「受験校はもっと絞りなさい」とのご指導でした。理由は明確。「大変だから」です。
皆さんも模擬試験を受験すればわかると思いますが、試験を受けるということの身体的・精神的負担は、想像するよりも大きいものです。模擬試験とは違って、本番の試験では、遅刻しないように早めの電車に乗り、いつもと異なる環境で緊張しながら試験を受験し、人ごみにまぎれながら帰宅します。その時の疲労感は結構大きく、試験当日は勉強にも身が入らないものです。もし、その学校を受験しなくていいのなら、その日1日を勉強する時間に費やせるのです。直前期に15時間勉強時間が増えるのは結構大きいですよね。
また、試験を受験するということは、当然過去問題を解いて準備をしなければなりません。受ける受験校が増えるほど、それぞれの傾向と対策に合わせた勉強をしなければならず、解かなければならない過去問題が増えるということは、本命の受験校にかけられる時間が減るということです。(過去問題などの対策をせずに受験する場合は別ですが)
十分に勉強時間が取れていて、数打てば当たる作戦をとりたい場合には、たくさんの受験校を受けるというのも手かもしれませんが、その作戦で成功する例は稀であると思います。あまりお勧めはしません。
(2)偏差値をバラして受験する
これは当たり前といえば当たり前のことですが、同じ偏差値レベルの大学をいくつも受験することは避けた方がいいでしょう。例えば早慶上智で1校、MARCHで1校、日東駒専で1校…のように、レベルをちらして受験校を選ぶのがいいと思います。
最終的には過去問題を解いていきますが、結局のところ、自分が持っている基礎的な力が発揮できるかどうかが受験の勝負です。そしてそこで問われる実力は、大体偏差値順となるでしょう。そうすると例えばMARCHレベルの実力が伴っていない人がMARCHしか受験しない場合、全ての大学に不合格になってしまう可能性があります。
浪人を視野に入れている人であってもそうでない人であっても、現役生の時に合格を持っていて浪人をする人と、全て不合格で浪人をする人とでは、成功体験の有無や浪人生活時のプレッシャーのかかり方が異なってきます。自分がどこまでのレベルまで到達できたかを明らかにするためにも、偏差値はずらして受験することをお勧めします。
(3)入試日程を確認しておく
(1)でも記したように、試験は体力勝負です。2日連続までならしょうがないとしても、3日連続となると体力・集中力ともに結構負担がかかります。できれば3日連続で受験することがないように調整をするといいでしょう。
割と当たり前といえば当たり前のことなのですが、意外と盲点になっている人も多いようなので敢えて書いてみました。
いま一度志望校を再検討し、しっかりと準備して臨みたいですね。